今回手がけたお宅は「男の厨房」「女の厨房」「スパルーム」「パーティーのできるガレージ」等々、お施主様のご趣味やご希望を反映させ、水音を楽しむことや、料理を楽しむこと、お風呂を楽しむことなど様々な楽しみを味わう家ということを念頭に設計いたしました。
お施主様がお医者様で、スタッフの皆さんも利用できるスパルームを創りたいという意向がありました。
もともとは露天風呂がいいとおっしゃっていたのですが、屋外にあると埃ですとか、自然との調和がむずかしい。それで室内にということで、最初はアメリカ製のバスタブを検討していましたが、庭で大勢で水着で入るように作られているので、重量が半端でなく建物の中にはあわないことがわかりました。
次に日本製のあるメーカーのものを検討しましたが、住宅用には使えませんでした。そして、デザインの良さや物理的メリットからヒーリングさんのマイクロバブルバスに決まりました。
このお家の他の部屋にも使っていますが、主寝室のバスルームの壁には海外から輸入した大理石を使っています。
外側にガラス、内側に光を透過するこの大理石を使うことで、外から見えないだけではなく、斑が入った大理石を通した光が様々に変化し、とても美しい。もともと現地では床材として使われているものです。
建築では1円の素材を使おうが1万円のものを使おうが、あまり変わらないと言えばそうですが、1万円の素材を使ってよくなる可能性もあり、また安価なものを高価に見せることもできます。いかにその素材を効果的に使い、人と違うものができるかが物づくりの醍醐味だと思います。
設計士は映画に例えれば、監督さんのようなものです。
イメージした空間を創り上げるのにふさわしい役柄に当てはまるように役者をはめこむ。キャスティングをし、それに合うように竣工まで確認していくわけですが、その意味で今回はすべてがイメージどおりにできてきた家だと思います。
Mr. Akira Kagami建築家 加々美 明
http://www33.ocn.ne.jp/~kagamiarchitects/
1969 芝浦工業大学建築学部 卒業 一級建築士事務所(有)加々美明建築設計室 1979 - present
1979-2006 中央工学校非常勤講師 1993-2000 芝浦工業大学非常勤講師
著書 初心者の為の実施図面の正しい描き方 彰国社 2003.6.20
栃木県 S邸
S TEI
ゲルマニウム&麦飯石
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